臺北機廠鐵道博物館(台北鉄道工場博物館まだ整備中)へ行ってみた

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台北では現在、松山に有った鉄道の整備、製造工場が郊外へ移動し、その跡地を鉄道工場博物館として再生しようとしています。

博物館としての整備は始まったばかりで、内部は引っ越しが終わった後のもぬけの殻、敷地内の設備はほとんど手を入れられる事なく半分廃墟のような場所もあります。しかし、資料価値のある車両や設備が多く残されているため毎週水曜日と土曜日に人数を限定して無料のガイド付き見学会が開催されています。

無料の見学ツアーには毎月20日午前10時から始まるネット予約が必要

2019年春の時点では内部はまだ整備が始まったばかりで安全ではない場所も多く、無料のガイド付きツアーが必要となります。一ヶ月単位で予約ページが更新され、毎月20日の午前10時から翌月の予約受付が始まります。夏休み期間などは臨時の見学ツアーが追加されたりするので、臺北機廠鐵道博物館の予約ページを確認しましょう。

臺北機廠鐵道博物館の見学予約ページ

予約に際しては氏名、電話番号、emailアドレスが必要となります。

予約完了案内メールに書かれている見学時の注意点

見学予約が完了すると案内メールが送られてきます。案内メールには見学日時、必要な持ち物、注意点が中国語で書かれています。注意点を要約すると。

  • 見学開始の10-15分前に博物館入り口に集合 (臺北市信義區市民大道5段50號)
  • 見学時には中華民国の身分証明書、運転免許証、健康保険証が必要。外国人の場合はパスポート
  1. 見学ツアー中は必ず博物館が準備したヘルメットを着用
  2. レールや砂利、油や湿った床などがあるので歩きやすい靴で来場
  3. 個人で必要に応じて飲み水、虫除け、日焼け止めを持参
  4. 見学ツアーは団体行動となるため、勝手に歩き回ったり立ち入り禁止の場所へ入り込まない
  5. 区域内は2015年に台湾の法律によりで国の文化財に指定されているため、施設や備品等を破壊した場合は法律により裁かれる
  6. 見学開始時刻から15分以上遅れた場合、参加を放棄したとみなす
  7. ガイドの音声を聞き取りやすくするため、無線のレシーバーを貸し出しするので、個人のイヤホンを持参。身分証明書と引き換えに貸し出しする

特に大事なのが3番。基本的に放置された工場なのでかなり沢山の蚊がいます。日本人の血は味が珍しいのか、めちゃくちゃ刺されるので虫除けは必須です。刺された際のかゆみ止めも持って行った方が良いでしょう。また見学ツアーは2時間あまり休憩なく歩くので、夏場は十分な水分補給が必要となります。

予約なしでも見ることができる施設は?

見学予約なしでも博物館入り口に有る展示室を見学することができます。工場内で使われていた器具の説明や、台湾の鉄道の歴史を説明した資料などが展示されています。

展示施設の開放時間:毎週火曜〜土曜 9:30 ~ 16:30

台北鉄道博物館の見学ツアーに参加

案内メールに指定された集合時間前に指定された場所へ出かけてゆきます。今回はMRT南京三民站から歩いて行きました。面白い形をしたデパート京華城の向かい側が台北鉄道博物館の敷地となる臺北機廠跡地です。

見学の受付と装備貸し出し

博物館の入場門を入ると見学の受付をしています。入場門には工場が現役だった頃に使われた出勤退勤門が残されています。使わなくなったレールを再利用して骨組みが作られた建物で、各種標語が掲げられています。右から左に読むところに時代を感じさせられます。

ここで身分証明書を預けてヘルメットとガイド音声のレシーバーを貸してもらいます。設備のパンフレットも日本語含めて各種用意されていました。

虫除けもありましたが、自分の体質に合った物があるようなら持参した方が良いです。案内メールにも書いてある通り、音声レシーバーのイヤホンは自分のものを持って行きましょう。

見学開始の時刻になるまで展示室を見たり、2時間あまりの見学ツアーとなるため先にトイレに行っておきます。

見学開始

見学開始時間になったら見学受付したあたりに集まります。ガイドは元従業員のボランティアの方が担当されていて、音声レシーバーの確認、見学ツアーの説明、注意事項の説明ののち出発となります。今の所ガイドは中国語のみとなっています。

まず訪れるのが事務棟。ここは1F部分が日本統治時代に建てられたもので、2Fは後から増築したものだそうです。1F部分と2F部分では細かな部分で設計が異なります。一部の部屋だけ鉄格子が付いているのですが、これは従業員に配る給料を準備するための部屋だったそうです。

事務棟の正面入り口に寄り、台湾の鉄道整備と日本人の関わりなどを聞きつつ次に向かったのがディーゼル・電気機関車の点検分解組立を行っていた工場です。梁がコンクリート製なのがこの工場の特色だそうです。

ディーゼル・電気機関車工場の次に向かうのが組立工場。ここで検査前の分解、検査後の最終組み立てが行われていました。いくつかの客車や蒸気機関車のボイラーなどが置かれています。

かなり長い建物で一番奥の方にはEMU100型と日本から寄贈された583系寝台電車の中間車両が割と違和感なく置かれていました。元は日本統治時代に建てられた建物のため違和感があまり無いのでしょうか?

まだ手入れがされていない場所も多数

見学グループには複数の担当者が付いて案内してくれますが、敷地内にはまだ手付かずのまま残された設備や区画も多いので不用意にグループから離れたり、触れることのないように気をつけましょう。立ち入り禁止の柵が設けられていますが、半分朽ちかけた足場なども多く見受けられました。

鍛治工場〜客車工場へ

見学グループは鍛造部品や鉄関係の部品製造、試験などが行われた鍛治工場を通って客車の内装や検査、組み立て塗装が行われた客車工場へ進みます。見学中、ガイドの方が結構マニアックな鉄道クイズを出すのですが、参加した子供達が速攻で答えていました。正解するとちょっとした景品がもらえます。聞き取れて答えが答えが解った物があったのに。く、悔しい。

鍛治工場の床は松の木を四角く切り出したブロックが敷き詰められています。重い鉄の部品などを床に落としても製品が傷つかない様にするためと、油などがこぼれても吸い取って溜まらないのだそうです。現代だとゴム系の樹脂などでコーティングするのでしょうか?

トラバーサ〜屋外クレーン〜大浴場

客車工場を出ると、車両を平行移動するためのトラバーサと部品を運ぶための屋外クレーンを見ながら従業員用の大浴場へ向かいます。トラバーサと屋外クレーンも日本統治時代から使い続けていたそうです。

油と汗まみれとなる作業が多いため、帰宅前には大浴場で一風呂浴びて帰っていったそうです。工場で使用されていたボイラーの排熱を利用してお風呂を沸かしていたそうです。

見学ツアーが始まったばかりで、日本語の資料はそれほど充実していませんが、広い敷地内には各種の工場や車両が多数残されていて、将来の整備が楽しみになる施設です。

お店情報:

店名:臺北機廠鐵道博物館

住所:台北市信義區市民大道五段50號

HP/FB:HPあり

電話:02-87878850

営業時間:9:30 ~ 16:30 毎週火曜〜土曜

日本語対応:基本不可 、一部パンフレットが日本語