台湾を旅する際にぜひ使用したい交通機関が鉄道です。
台湾の鉄道は日本のように在来線と新幹線があり、比較的正確で、渋滞にも左右されません。また、バスよりも行き先が決まってるため使いやすいと思います。
そんな便利な台湾の鉄道ですが、時刻表を見てもよくわからない、日本の乗り換えアプリのようなのは台湾にないのかな?
あります。それが今回紹介する”有軌時刻表 App”です。
有軌時刻表Appとは?
有軌時刻表(Yǒu guǐ shíkè biǎo)は、台湾の在来線(臺鐵)と新幹線(高鐵)の時刻表検索と切符の予約ができるアプリです。現在のところ iOS 用と Android 用がリリースされています。
基本的な使い方はよく有る列車時刻検索アプリと同じで、出発時刻、出発地、到着地を指定して検索ボタンを押すだけ。
目的地に到着することができる列車の一覧が表示されます。
以前に間違えて特急列車に乗り、とんでもない目にあった経験が有るのでこのアプリの有り難みがわかります。
実際に使って検索してみる
アプリをダウンロードしたら実行します。
はじめの画面で、在来線(臺鐵)を検索するか新幹線(高鐵)を検索するのかを選択します。
とりあえず在来線を検索してみましょう。
左側の機関車の絵”我要搭火車(機関車に乗りたい!)”を押します。
初めて実行した場合は、”更新資料庫”を押して時刻データをダウンロードします。
Wifiに繋がっていればあっという間に更新は終わります。
検索条件を設定します。
- 起站 出発駅
- 到達 到着駅
- 時間 出発時刻
- 所有/對號列車/非對號列車 すべて/列車番号の有る列車(特急等)/列車番号のない列車(各駅停車)
今回は台北から近郊に有る五堵に行く各駅停車を探してみることにします。
設定が終わったら”時刻查詢(時刻検索)”を押します。
五堵に停まる特急列車はないので、各駅停車(区間車)のみ表示されます。
24元でだいたい30分くらいで到着できるようです。結構本数ありますね。
特急列車は切符の予約もできる
台湾鉄道の切符予約システムはなかなかカオスで、どこから予約すればよいのかがわかりづらくなっています。
また、検索・予約と支払いのシステムが分離されていて、予約したあとに予約番号を使ってクレジットカードで支払いするという二段階構造になっています。
有軌時刻表アプリを使えば、特急列車や長距離列車は切符の予約が少しだけ簡単になります。
実際のところ切符予約は台湾鉄道のwebサイト上に移動して行うのですが、アプリから台湾鉄道の予約実行ページに移動してくれるので少しだけ楽に予約を終了することができます。
実際に切符を予約してみた
台湾の鉄道の切符予約は乗車日の二週間前から予約が可能です。週末の東海岸路線などはすぐに売り切れてしまうので早めの予約がおすすめです。
まず、出発地と目的地、大体の時間帯を設定して
列車一覧が表示されるので、ここで列車番号をメモしておく。
画面の右側に有る”訂”ボタンを押す。
“台鉄公式Webページの仕組み上、台鉄以外の作ったアプリからはデータの連携ができないので、自分で予約操作をしないとダメです。”的なメッセージが表示されるので、”確認”を押す。
台鉄の画面に切り替わる。
”外國旅客 Forgein passenger”を押す。
日本語の説明もあるので、日本語に切り替える。
今回は片道切符を予約してみるので、”列車番号で片道乗車券予約”を押す。
パスポート番号で切符引取等の予約管理をするので、パスポート番号を入力。
改めて出発駅と到着駅を選択(ちょっとわかりづらい)。
乗車日を選択。
ここで先ほどメモしておいた列車番号を入力。
人間が操作していることを証明する画面になるので、表示されている数字を入力する。
”確定入力”ボタンを押す。
”予約成功”が表示されたら仮予約が成功。
このとき表示される”予約番号”を控えておくようにしましょう。
まだこの時点では切符の支払いが終わっていないので、支払期限が過ぎると予約は取り消されてしまいます。
クレジットカードで切符代を支払う
仮予約が成功したら、駅やコンビニで支払いをするか、ネットで支払いをします。
今回はネットで支払うので”ネットにて支払い”ボタンを押す。
ここからが少し難易度が上がります。
まず表示が中国語にかわり、スマートフォン向けページが用意されていないのでPC用ページを小さなスマホ画面で操作します。
購入にあたっての条件を理解しました。というチェックボックスに印をつける。
”開始付款購買”支払い購入の開始ボタンを押す。
パスポート番号と予約番号が自動的に入力されるので、”提出”を押して先へ進む。
切符の種類と枚数を選ぶ。
大人は”成人票”、子供は”孫童票”、”敬老票”は老人用、”愛心票”は障害者用切符です。敬老票と愛心票は台湾国民用の切符なので、外国人は使用出来ないそうです。
日本の運賃計算条件と違いがあるので、台湾鉄道の運賃計算条件を以下に引用します。
(三) 孩童身高滿150公分者,應購成人票,未滿115公分者免費,滿115公分未滿150公分者,應購孩童票,票價按成人票價半數,尾數四捨五入後計收。前項孩童滿115 公分而未滿 6歲者,經出示身分證件,得免費;滿150公分而未滿12歲者,經出示身分證件,得購買孩童票。免費孩童但佔座位者,及由持有乘車票旅客隨帶孩童人數超過2人者,其超過之孩童,仍應購孩童票。
(四) 敬老票價(滿65歲以上)及身心障礙優待票價(持有主管機關核發之身心障礙手冊者)按成人票價半數尾數四捨五入後計收。
(五) 八十一公里(含)以上莒光號、復興號對號列車無座票八折計價優待。
(六) 減價優待票以一項優待為限,不得重複優待。
(七) 各種減價優待票價不足起碼票價時,按起碼票價計收。(去回票起迄站不滿10公里者,仍以原單程票價加倍後計收。)
(八) 身心障礙者乘車,其陪同乘車之監護人或必要陪伴者一人申購半價優待票時,應填具「優待票乘車票請購證明單」。
(三)子供切符は身長150cm以上の場合は大人切符を購入すること。身長115cm以下は無料。115~150cmの者は子供切符で半額、余りは四捨五入。身長115cm以上でも6歳以下で身分証を提示すれば無料。150cm以上でも12歳以下で身分証明書を提示すれば半額。無料の子供でも座席を使用したり、二人より多く乗る場合は子供切符を購入すること。
(四)敬老切符と障害者切符は半額で余りは四捨五入。
(五)81km以上の莒光號、復興號(長距離鈍行列車)の自由席は二割引き。
(六)割引の条件は一つだけ適用できる。
(七)割引結果が初乗り運賃を下回る場合、初乗り運賃とする(往復切符で10km未満の場合、正規の金額の倍とする)。
(八)障害者とその付き添い一人は半額、切符購入時には台湾の優待乗車票購入申請証明書を提示すること。
切符の総額が表示され、クレジットカード情報を入力する画面に切り替わる。
カード番号、有効期限、三桁のセキュリティーコードを入力。
VISA・Master・JCBカードの場合、最新の3D認証に対応しているので、この先でクレジットカード会社の認証が必要になる。
”確認付款”を押す。
“クレジットカード会社の承認が終わったら支払いが成功となり、購入結果が表示されるので、列車番号、座席番号等の必要情報を記録してください。” というような内容のメッセージが表示される。
支払い成功画面が表示されたら完了。
予約終了後に予約メールは送られてこないので、この画面のスクリーンショットをとっておきましょう。
あとは予約した列車の発車30分前までに駅にて切符を発券します。
コンビニの端末でも発券することができますが、確か手数料が必要だったはず。
有軌時刻表アプリのダウンロード
有軌時刻表はiOS で使うことができます。
有軌時刻表 for iOS はこちらからダウンロード
台湾旅行に行く際には必須のアプリだと思いますよ!
Comments