ANA NH801/NH802 ビジネスクラスを使って乳幼児連れでシンガポールへ行ってみた

旅行

新型コロナの流行で三年間近く海外旅行に行きづらい日々が続きました。この間、ANAのマイルを使うことができず、ひたすら期限の延長を繰り返してきました。

2023年になりANAのマイル期限延長ができなくなり、今まで貯めたマイルの使用期限が近づいてきました。そのマイル数13万マイル近く。このマイルを一気に消費するにはビジネスクラスでどこかに行くしかありません。

せっかくビジネスクラスに乗るのであれば、近距離路線ではなく7時間以上乗ることができる中長距離路線が良いでしょう。ANAの特典航空券のビジネスクラスはなかなか空きがないのですが、シンガポール行きを見ていたら1週間後の便(NH801 / NH802)に空きがありました!すぐさま予約して7日間のシンガポール旅行へ行くことにしました。

大人2人と乳幼児1人のシンガポール行き旅行計画

1週間後のビジネスクラスを予約したは良いものの、なんの計画も立てていません。乳幼児を連れて初の海外旅行。何が必要でしょうか?

  • 乳幼児の座席と飛行機のベビーベッド(バシネット)と離乳食の予約
  • 離乳食、ミルクの準備、シンガポール持ち込みの確認
  • ベビーカーはどうすれば良いか?
  • 大人のために機内食予約

乳幼児の座席と飛行機のベビーベッド(バシネット)と離乳食の予約

マイルの特典航空券は大人二名で予約しました。2歳までの子供は、大人用のマイルと諸費用の10%で相席することができます。大人が抱えていけば良いという場合はこの方法が一番安く済むでしょう。

子供の座席を予約するついでにベビーベッド(バシネット)と離乳食を準備してもらいました。

ビジネスクラスでもエコノミークラスでも、バシネットを取り付けることができる座席は数が限られていて、カスタマーサポートへ連絡して座席を予約する必要があります。ANAでは子供づれの旅行の場合、どのようなサポートがあるかをまとめてくれています。

ANAに電話して以下のことを伝えました

  • 2歳未満の乳児を追加したい
  • バシネットを使いたい(体重制限10kg)
  • 離乳食を依頼

離乳食、ミルクの準備、シンガポール持ち込みの確認

シンガポールに旅行に行く場合、離乳食やミルクはどうすれば良いでしょうか?

シンガポールには高島屋や伊勢丹、地元のベビー用品店で日本の離乳食やミルクを手に入れることができます。実際に現地に行って確認してみたのですが、日本の価格に比べて1.5倍から2倍の値段となっていました。

アメリカなど肉類の持ち込み制限が厳しい国が多い中、シンガポールは一名5キログラム以内で個人使用のためであればほぼ制限なしで食品を持ち込むことができます。

Singapore Food Agency (SFA) ~ Bringing Food for Personal Use というページに、何をどれくらい持ち込んで良いかがまとめられています。

細々とした足りないものは現地で購入するとして、離乳食やミルク、おやつ類は全て日本から持って行くことにしました。一日2食+αと調整済液体ミルク、粉ミルクを日数分準備します。

大型スーツケース半分くらいになったので結構な量ですね。

今回持っていった液体ミルクや離乳食はこんな製品でした。液体ミルクは日頃から使用していますが、とにかく買っておくべきです。夜中に突然お腹が空いて泣き始める我が子に、開封して哺乳瓶に入れるだけですぐ飲めるというのはとてつもない便利さです。

ベビーカーはどうすれば良いか?

ベビーカーはどうすれば良いでしょうか?シンガポールは割と歩道も整備されているためベビーカーを使用することができます。ただ、日本ほどエレベーターやスロープが考えられて設置されていないため、エレベーターの場所を探したりで苦労することがありました。

ANAの国際線でベビーカーを預ける方法は2種類あります。

  • 手荷物を預ける際にベビーカーも預けてしまう
  • 搭乗口でベビーカーを預かってもらう

手荷物を預ける際にカウンターでベビーカーも預けてしまう場合、搭乗口までは子供を抱えて行く必要があります。カウンターでベビーカーを預けた場合、ANAでは空港内で使用するベビーカーを貸し出ししてくれます。

搭乗口でベビーカーを預かってもらう場合、搭乗口まで普段使っているベビーカーを使うことができます。

到着後のベビーカーの受け取りは、搭乗口で受け取るか預け入れ荷物の引き取り(ターンテーブル付近)場所で受け取るかを出発空港のカウンターで指定することができます。

今回は搭乗口でのベビーカーの受け渡しを選択しました。シンガポールのチャンギ空港は大きいので、搭乗口でベビーカーを受け取ることができて良かったです。

大人のために機内食予約

ANAビジネスクラスでは、路線によって機内食の事前予約を受け付けています。せっかくなので欧米路線の和食を予約してみました。

ANA NH801/ NH802ビジネスクラス

今回搭乗したNH801/NH802はエアージャパン運行のB787-9で、NH801が成田を18:15発、シンガポール翌日の0:35着、NH802はシンガポール6:14発、成田に14:35着という深夜早朝便でした。この時間帯の便は人気がないためマイルの特典航空券でもビジネスクラスが比較的簡単に予約できるようです。

成田空港でのANAビジネスクラスのサービス

ANAビジネスクラス(スターアライアンスゴールドも)は成田空港では以下のサービスが提供されていました。

  • 専用カウンターでのチェックイン
  • ゴールドトラック(優先ライン)での保安検査
  • ラウンジ
  • 優先搭乗

スターアライアンスゴールドとして扱ってもらえるANAのスーパーフライヤーズカード(SFC)を持っていれば、エコノミーでも同様のサービスを受けることができるのですが、今回はビジネスクラスなので後ろめたさがないというか堂々と利用させてもらいました。

NH801 / NH802 B787-9ビジネスクラスのシート

ANA NH801 / NH802 成田ーシンガポールで使用されている787-9 ビジネスクラスの座席は、ANA BUSINESS STAGGEREDという座席でした。欧米の長距離路線にはより新しいTHE Roomというシートが設定されている場合があるのですが、中距離路線のシンガポールでは以前から使われているシートの機材が割り当てられていました。

今回登場した機材のシートについてまとめると・・・

フラットベッド座席: 787-9 ビジネスクラス座席は、フラットベッド座席として調整可能で、長距離便の際には快適な睡眠を提供してくれました。特に早朝深夜便では疲れを軽減し、目的地にリフレッシュした状態で到着できます。

プライバシー: 座席配置は、プライバシーを重視しており、個別のスクリーンやパーティションで区切られています。これにより、他の乗客との接触を最小限に抑え、静かで落ち着いた空間を提供します。

フラットスクリーンモニター: ビジネスクラス座席には、大型の高解像度ディスプレイが装備されており、エンターテイメントオプションを楽しむことができます。映画、音楽、ゲームなど多彩なコンテンツが提供されていましたが、乳幼児連れでは楽しむ余裕はありませんでした。

電源およびUSBポート: 座席には電源コンセントやUSBポートが用意されており、デバイスの充電や作業を行うのに便利でした。

シートコントロール: 座席はリモートコントロールやタッチパネルなどを使用して調整でき、好みに合わせてリクライニングや背もたれの傾斜を設定できました。

ベビーベッド(バシネット)を取り付けることができる座席は限られているので、航空券を予約したらすぐに航空会社のサポートデスクに電話をして座席を指定してもらう必要があります。

ANAビジネスクラスのおむつ交換台

ANA 787-9のビジネスクラスには、おむつ交換台のあるトイレは1箇所だけとなっていました。

座席数に対して通常のトイレの数は十分と思うのですが、おむつ交換台が一つだけだと長時間そのトイレを使われてしまうと少し困ってしまいます。実際、子供が大をした時に、おむつ交換台のあるトイレを他の乗客が歯磨きなどで長時間使っていて、なかなか出てきてくれず困ったことがありました。

ANAビジネスクラスのベビーミール

事前にANAに連絡してベビーミールを手配しておきました。

ANAのベビーミールは、年齢共通の部分として果物やデザート・飲み物が入った箱と年齢に応じた食事の部分に分かれていました。年齢共通の部分には乳幼児が食べられない食品が入っている場合があるので、その場合は客室乗務員にお願いするといくつか食べられそうなベビーフードを持ってきてくれました。

年齢別の食事は、離乳食が始まっている場合はおかゆと味付けされていない肉、野菜が入っていました。

乳幼児がいるときこそビジネスクラス?

2歳までの子供は、抱っこしていればわずかな追加料金でチケットを購入することができます。狭いエコノミークラスの座席で長時間抱っこしたままや空いた座席の隙間に座らせるのは大変ですが、座席の幅や空間に余裕のあるビジネスクラスなら比較的苦労が少なく抱いて行くことができます。

乳幼児がいるときこそビジネスクラスが良いのではないでしょうか?

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