パイナップルケーキのおかげで、日本では台湾といえばパイナップルというくらいイメージが固定されています。多分。
先日、台湾で撮影されたback number の「高嶺の花子さん」のPVを見ていたら、パイナップルの缶詰が登場しました。
これを見た台湾人が「台鳳牌の広告じゃん」と言ったので、このクラシカルなパイナップルの缶詰を入手してみたくなりました。
台北の各地で撮影された「高嶺の花子さん」のPVは景色と共に頭から離れなくなる曲なのでおすすめです。
というわけで現地へGO!
台湾でメジャーなパイナップルの缶詰3種はこれだ!
台湾のスーパー”頂好”の缶詰コーナーに行くと、3種類のパイナップルの缶詰が売られていました。
せっかくだから全部買って食べ比べしてみよう!ということで3種類まとめて購入。
今回購入したのは飯友牌,台鳳牌,台糖鳳梨の3種で、一口大に食べやすく4等分にカットされたタイプです。それぞれの製造会社を簡単にまとめてみると・・・
- 飯友食品 : 1985年創立の食品缶詰専門会社、美味しく栄養のある缶詰をお届けしているそうです
- 台鳳牌 : 民國2年(1913年)に設立された台灣鳳梨株式会社を元とする歴史ある企業、100年以上に渡って農産品、食の安全、健康を追求しているそうです
- 台糖 : 民國35年(1946年)、第二次大戦後に日本の精糖会社を接収して設立された企業、各種食品の研究開発をしてるそうです
台湾人の中には小さい頃から台鳳牌一筋という人も多いようですね。
パッケージ、成分比較
パッケージを比較すると、どの会社も似たような配色、デザインとなっています。特に台鳳牌と飯友は色使いとか諸々がそっくり。
成分を比較すると、飯友だけは檸檬酸(クエン酸)が使われていないようです。もしかしたら書き忘れているだけかもしれません。
そして、ここで驚愕の事実が
全部泰國(タイ)製
そうです。台湾で売っているパイナップル缶詰はタイから来てました。台湾=パイナップルの式が早くも崩れる。
缶の上部をみると全てフォークがセットされています。全部同じ形のフォーク。
さらに飯友と台鳳牌の缶は見た感じ同じ物です。
上と右の缶がそれぞれ台鳳牌と飯友。
マーキング等がまるっきり同じです。もしかして同じ工場で製造してる?
早速3つのパイナップル缶詰を開封
食べきれないと思い保存用容器を用意して早速開封しました。
缶の開けやすさは、飯友 = 台鳳牌,台糖が硬くて少し開けづらかったです。
台鳳牌だけ少し色が白っぽい気がします。
実食
まずシロップの味見をします。
- 飯友 : さっぱりとした甘み、少しあっさり目の味付け?
- 台鳳牌 :少し科学的な味が感じられる
- 台糖 :飯友よりも少しクドイかも。とは言えくどすぎというわけでもない
台鳳牌以外は缶詰のパイナップルってこういうシロップだよね。という味付け。砂糖水にパイナップル果汁という感じ。
続いてパイナップルを食べて見ます。
飯友。いかにも缶詰ですという味付けではなく、酸味が少し強め。よく熟したパイナップルの味に近いかもしれません。
台鳳牌。果実にも何か科学的な人口っぽい味が残っています。いかにも缶詰っぽい味。他社の缶詰に比べて色が白みがかっていて、もしかしたら熟していない若い実が使われているのかもしれません。
最後に台糖。味は飯友に近くパイナップルの果実っぽい味がします。少し薬っぽいかも?でもあまり気にならず美味しいです。
今回食べた中では飯友のパイナップルが一番美味しいと感じました。
パイナップルの缶詰にもベストシーズンが有る!?
ここで台湾人から重要な情報を入手しました。
「パイナップルの缶詰は5月製造を買うべし」
え?工業製品の缶詰にもベストシーズンとか有るの?
でも考えてみれば、缶詰に詰められる果物は季節物です。タイの果物の季節情報を見ると、タイのパイナップルは4~8月がシーズンになっています。
果物は出始めと終わりは味が落ちるので、”5月製造を買う”というのはあながち間違っていないかもしれません。
5~7月くらいのを買っておけば間違いがないでしょう。
というわけで今回購入した缶詰の製造日を確認しました。
- 飯友 : 2017/7/5
- 台鳳牌 :2017/3/23
- 台糖 :2017/4/20
「パイナップルの缶詰は5月製造を買うべし」説を裏付けるような結果になりました。台鳳牌の缶詰はまだしっかり熟していなかったのかもしれません。
この比較で缶詰なんてどれも似たような味だろうと思ったら大違い。詰められる果実の出来不出来が缶詰の味を大きく左右しているということがわかりました。
開封した缶詰を全て食べきれなかったので、この缶詰のパイナップルを使って何か作りましょう。
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