台湾の雲林県でドライマンゴー作りに挑戦

マンゴー グルメ

農業県雲林

台湾の西側、台中と台南の中間にあるのが雲林県です。主要な産品は農産品。これといってガイドブックで触れられることも少なめな台湾の中でも地味な県ですが、台湾の西側でもっとも遅くに開発が始まった場所なので自然が豊富です。

そんな雲林にマンゴー園を持っている家にホームステイして、マンゴー園を手伝いつつ雲林を観光してみようと夏休みに行ってきました。

雲林の紅龍マンゴーについて

お世話になったマンゴー園では、雲林県を中心に少量だけ生産されている紅龍芒果と言う種類のマンゴーを育てています。さらに除草剤と成長促進剤を使わずなるべく自然な状態で育てることに挑戦しています。さすがに殺虫剤は使用しているので完全無農薬と言うわけではありませんが、残留農薬の検査をして基準値以下であることを確認しています。

市場に出ているマンゴーのほとんどは除草剤をたくさん使用したり、生育を安定させるために成長促進剤を使用しています。そのようなマンゴーは果実が大きく果皮の色づきも一定で綺麗に色づきます。

マンゴーの季節はおおよそ7月の1ヶ月間、この間毎日百個以上のマンゴーが収穫され、選果、箱詰めされて出荷されます。出荷に向かないマンゴーはドライマンゴーやマンゴージャムを作るために利用されます。

早速熟したマンゴーをいただきます。限りなく新鮮。濃厚な甘さを芳香。こんなマンゴーが飽きるまで食べ放題なんて幸せすぎます。

ドライマンゴーの作り方

ドライマンゴーはマンゴーを切って乾燥させたものです。天日では大量に生産できないので乾燥機を使用して作ります。

砂糖無添加ドライマンゴーは難しい

ドライマンゴーを作る際、砂糖を追加することで水分が出やすくなり果肉の弾力が増します。砂糖を追加しない場合、こまめにひっくり返さないと写真のように乾燥焼けで黒くなってしまいます。

失敗した無糖ドライマンゴー

店で普通に購入できるほぼ全てのドライマンゴーは砂糖や着色料を使用しているのですが、砂糖無添加ドライマンゴーに挑戦してみました。

砂糖無添加ドライマンゴーの作り方

簡単に行ってしまうと、洗う、皮むき、カット、並べる。2時間毎にひっくり返す。

これで砂糖無添加ドライマンゴーができます。

まず選果して出荷できないマンゴーから良さそうなものを選びます。

マンゴーは収穫後に熟成が進むので、黒い点が出ているマンゴーは熟れて今すぐ食べないと腐ってしまいます。このようなマンゴーは出荷できないので加工品に回されます。

ひたすら皮むき。日本から持って行った貝印のステンレスピーラーが使いやすかったです。

家でも使っていますがこれサイコー。安いし。

皮をむいて5~6mm程度の暑さに切ったら乾燥機のトレーに並べます。敷き詰め過ぎても空気の流れが悪くなるので適度な隙間をもたせて。

そして乾燥機に入れること2時間。

表面が少しだけ乾燥したところでひっくり返します。

これは4時間経過。いい感じ。

ひっくり返さず放置しすぎるとこのように固まってしまうので、タイマーで時間をしっかり測りつつ2時間おきにひっくり返し続けること12時間・・・乾燥機は暑いし作業場所はもちろんエアコンなし。乾燥かごを引き出し中腰でひたすらマンゴーをひっくり返します。

ついに完成。乾燥焼けも無く見事なドライマンゴーが完成しました。水分がなくなって元の半分以下のサイズになってます。

ドライ紅龍マンゴーの味

もともと濃厚な甘みのある紅龍マンゴー。これの水分を飛ばしたら超濃厚な味になります。セブのドライマンゴーと比較すると濃縮された自然な甘みと濃厚なマンゴーの香りが際立ちます。

自分で作ったドライマンゴーを日本に持ち帰ったので、細々食べつつしばらく過ごせます。

 

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