宜蘭の蘇澳漁港で海鮮に舌鼓~代客料理店の注意点

グルメ

宜蘭平野南部の海側にある蘇澳は日本統治時代に漁港として開発された場所で、今でも港には漁船が多く停泊し、水揚げされた魚を小売する観光漁市場で新鮮な魚介類を購入したり食べることができます。

蘇澳漁港の場所と交通

宜蘭平野の南側、台北からだと高速道路5号線(北宜高速道路)を使って車で1時間程度で到着することができますが、それは渋滞がない場合だけ。

通勤時間帯や週末、連休の際には毎度高速道路が渋滞することで有名です。

電車で宜蘭まで移動し、バス、レンタカー等を使うと良いでしょう。大人数の場合、タクシーを一日借り切っての移動もお勧めです。

高速道路5号線の蘇澳ICから海側に南下すると蘇澳漁港にたどり着けます。

南方澳大橋の事件

南方澳には豆腐岬に渡る連絡橋がかかっていたのですが、2019年10月に突然橋が落ちてしまうという事故が発生しました。今も連絡橋へ繋がる道は通行止めになってしまっています。

南方澳観光漁市場

蘇澳の沿岸部には大きな入り江があり、ここがは蘇澳港となっています。入り江北側の岬が北方澳、南側の岬が南方澳と呼ばれています。

1974年に北方澳が軍港となった際、住民がまとめて南方澳に移住し現在に至っています。この移住の際、北方澳に有った媽祖を引っ越しするか占ったところ「移動しない」という結果となったため媽祖様だけ北方澳に留まり軍が管理することとなったそうです。

南方澳の入り江に沿っていくつか埠頭となっていて、中心部分に近い南方澳第二漁港に南方澳観光漁市場が有ります。

観光漁市場の近くには南方澳のバス停もあるのでバスを利用した場合でも比較的たどり着きやすいです。

周囲には漁を終えた漁船がたくさん停泊していて、海を挟んだ対岸には漁船の造船所が見えます。

車の場合は道沿いにある駐車スペースに止めることができますが、道路も狭く交通量も多いので少し離れた漁港路沿いの駐車場を利用すると良いでしょう。

観光漁市場内は地面が濡れていたり、魚のうろこなどが落ちているため汚れが気にならない靴で行くことをお勧めします。

市場内は日本の観光漁港のように魚や野菜の直売や、数件の魚介類の食堂が入っています。

台湾の港でよく見かける代客料理といって、自分で購入した食材を調理してもらうタイプの食堂もあり、今回はこの代客料理店で注文してみました。

代客料理店について

代客料理店は市場などで自分で購入した食材を調理してもらえる食堂です。自分で持ち込みせずとも店頭でお店が仕入れた食材を選ぶこともできます。

調理方法も選ぶ事ができ、例えばスープにするのか、炒め物にするのか、それとも蒸し物かというように注文時に決めます。価格は調理方法によって変わってきます。

代客料理店での注意

食材を自分で選ぶ店では時価だったり、分量で値段がはっきりと書かれていない場合が有ります。そのため、注文時には「何を、どれくらいで、いくらなのか?」という事をよく確認する必要があります。

また、もう一つ重要なのは、選んだ食材とは違う物にすり替える悪質な店も存在しています。厨房が見えるような店ならずっと見張っていれば良いのですが、そうではない場合は事前に評判を確認するなどして自衛する必要があります。

若い世代の台湾人には騙されるのが嫌なので代客料理店に行かない人も多いです。

南方澳観光漁市場の代客料理店で注文した料理

そんな注意が必要な代客料理店ですが、良い店に当たれば新鮮な海鮮を楽しむことができます。

塩ゆでエビと野菜

台湾人が大好きなエビ。海鮮の店に行ったらほぼ100%の確率で注文して、運ばれてきた山盛りのエビをひたすら無言で食べます。
野菜はその時々の入荷状況次第で、今回は春菊をさっとゆでた物が出てきました。

カジキマグロの唐揚げ中華風ソース(紅燒炸旗魚)

冷凍の大きなカジキマグロを使っているそうです。厚切りにしてカラッと揚ったカジキマグロと香味野菜に甘酸っぱいソースが合いまくり。ご飯何倍でも行けます。

イカと野菜の塩炒め(花枝炒時蔬)

あっさりとした味付けに新鮮なイカ、火を通しすぎず適度な歯ごたえが残る野菜。これもご飯が進む一品。でもミニコーンは少し苦手。

蒸し魚(清蒸魚)

これも是非食べたい。台湾や香港、シンガポールでよく見かける料理です。石斑魚(ハタ)を使ったものが最も高級らしいですが、白身魚ならなんでも美味しくいただけます。しょうが、破布子の醤油漬けと共に蒸された逸品。

上にのせられたパクチーやネギと一緒に頂きます。

お店情報:

店名:南方澳観光漁市場

住所:270宜蘭縣蘇澳鎮內埤路185號194 號

HP/FB:蘇澳観光案内のHP

電話:なし

営業時間:8:00 ~ 18:00 基本年中無休 (14:00くらいが一番魚の量が多いそうです)

日本語対応:不可

他にも観光漁市場があります

台湾本島で一番北にある富貴角灯台付近には富基漁港観光漁市があり、ここでも新鮮な魚介類を購入して料理してもらえます。

Comments

タイトルとURLをコピーしました